お久しぶりです。またネロネロストーリを、再開いたします。
どこまで妄想が広がるか、分かりませんが・・・がんばります!
ネロネロストーリー 7
アルバイトからの帰り道、僕はとっても嬉しかった。人間なら歌でも歌いたい気持ちなんだろうけど
僕は犬である。吼える訳にもいかず・・・ただ久美ちゃんの顔を見上げていた。
獣医さんの前を通ると先生が声をかけてきた。
「おっ!!昨日のワンちゃんかっ!元気になったな!」
久美ちゃんは「昨日はありがとうございます。名前はネロって付けました。よろしく」
「ネロ君か・・・・いい名前だ!僕も飼い主ですのでよろしくね」
僕は思わず「ワンワン」と答えた。
そっと僕を抱き上げて「腕白坊主の顔になってきたな・・・その調子でお嬢さんを守ってあげるんだよ」
と言いながら僕に首輪とリールを付けてくれた。「これでもう野良に見えないよ!抱っこばかりでは
大変だから・・・・」と言ってそっと道路に下ろしてくれた。
僕は久美ちゃんの抱っこの方がいいのになぁ~と思わず上を見上げたが・・・
久美ちゃんがお金を渡そうとしたが・・先生は「僕も飼い主ですよ!」と言って受け取らなかった。
これで僕は飼い犬になったんだ!そして久美ちゃんを守ってみせる。